自根きゅうり
キュウリ果実エキスは、ウリ科の一年草のキュウリから得られるエキスです。日本では古くから糸瓜(へちま)水とともに、化粧水として用いられてきました。キュウリ果実エキスは、ビタミンCをはじめ多種類のビタミン類などの成分を含んでいます。肌のキメを整える効果、高い保湿効果などがあり、乾燥から肌を守り、肌にうるおい、なめらかさ、艶、ハリを与え、キメを整えます。
伝統野菜「自根きゅうり」を守る、陸前高田・満福農園より。
市場に流通しているきゅうりのほとんどは、かぼちゃの根に接ぎ木した苗から育てています。その方が育てやすい上、収穫量が多く、光沢のある見た目のよいきゅうりができるからです。きゅうり自身の根で育ち本来の味がする”自根きゅうり“は、育てるにはリスクが高く手間がかかり、栽培する農家がどんどん減ってきました。味にこだわるなら”自根きゅうり“と専門家にも高く評価されるこのきゅうりだけを使って、おいしい漬け物を作る工場もあり、元々は市の特産物としてたくさんの農家が栽培し、「自根きゅうりの里」と言われていた陸前高田でしたが、やはり栽培農家は減ってきていました。そこに、あの大震災です。自根きゅうりを栽培していた農家も被災した中、貴重な伝統野菜の”自根きゅうり“を守ろうと栽培を続けている農園が陸前高田市竹駒町の「満福農園」です。
満福農園は「高田自動車学校」の農業部門です。少子化の進む今後、経営の安定化を図るため、安全をキーワードに8年前から農業部門にも参入し、5年前から自根きゅうりの栽培も始めていました。農園は被災しませんでしたが、自根きゅうりを全量購入してくれていた漬け物工場が被災し、販売先を失いました。自動車学校&満福農園社長・田村満さんは、亡くなった多くの方たちのためにも、この町を震災前以上のよい町にしたいと、遠い将来を見据えた復興ビジョンをつくり、実現に向けて精力的に活躍されています。
満福農園は土づくりにこだわり続けてきました。技術部門を預かる鶴留さんは、「畑は土で決まる。よい土さえできれば、植物本来の力が発揮され、誰がやってもよい作物ができるよ」と。土はもちろん、毎朝早くから丹精こめて世話をしている農園の皆さんの努力があってこそですが、野菜たちは元気はつらつとしています。